アイシングをすると筋合成低下?

アイシングをすると筋合成低下?
アイシングをすると筋合成低下?

今回のテーマ

アイシングをすると筋肉の合成は止まるのか?

以下の論文から探っていきます!

論文情報

タイトル

Postexercise cooling impairs muscle protein synthesis rates in recreational athletes

ジャーナル/年月

The Journal of Physiology,February 2020,Volume598, Issue4

著者

Cas J. Fuchsら

URL

https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1113/JP278996

論文内容

目的

運動後のアイシングとたんぱく質摂取の併用は筋合成に影響を与えるのかを調べる。

対象

若年男性12名

方法

レジスタンス運動後に片足を8℃の冷水に(アイシングレッグ)、もう一方の足は30℃の水に(コントロールレッグ)20分間浸ける。
その後たんぱく質20gと糖質45gをドリンクで摂取する。
採血を0、30、60、90、120、180、240、300分後に、
筋採取を0、120、300分に実施する。
また2週間で6回実施し、長期的な影響も確認する。

アイシングをすると筋合成低下?-方法

結果

筋肉へのアミノ酸の取り込みは0-2時間では差はなし、 0-5時間ではアイシングレッグで低下。

アイシングをすると筋合成低下?-アミノ酸取り込み

筋タンパク質の合成率も0-2時間では差はなし、0-5時間ではアイシングレッグで低下。

アイシングをすると筋合成低下?-筋合成速度

2週間後でも同様にアイシングレッグで低下。

アイシングをすると筋合成低下?-2週間筋合成速度

ブログ執筆者の考察

アイシングによって筋肉へのアミノ酸の取り込みが減少したり、筋合成が抑制されると言えそうです。
今後の展開としては、
・補食を先に食べてからアイシングをしたらどうなるか。
・上半身の筋肉でも影響が見られるか。
・補食を固体にした場合でも影響が見られるか。
・レジスタンス運動の負荷を上げるとより影響が拡大するのか。
・アイシングをもっと局所に限定した場合でも影響が見られるか。
などが気になりますね。
アイシングによる筋肉の炎症軽減というメリットとアイシングによる筋合成抑制というデメリット。
状況に応じてアイシングの実施を考えたいですね。

※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方はURLよりチェックしてみてください。