はちみつを事前に摂取すれば筋肉痛を軽減できる?

論文情報
タイトル
著者名
ハディス・ヘマティ氏、他
所属
シラーズ大学教育心理学部スポーツ科学科
内容要約
目的
はちみつの摂取が筋肉痛の軽減を期待できるかを調べた研究。
方法
対象:ボディービルダー
年齢:27±4歳
性別:女性
人数:16名
プラセボ対照二重盲検クロスオーバーデザイン
①はちみつ
250mLの水に70gの蜂蜜を溶かしたドリンクを摂取。
②プラセボ
250mLの水に70gの人工甘味料(ステビア)を溶かしたドリンクを摂取。
①②のドリンク摂取90分後に重りを付けた状態でパフォーマンステスト、200回の垂直跳びを実施し、筋肉痛を発生させる。
2日後にパフォーマンステストを実施。
パフォーマンステスト
レッグプレスや自覚的運動強度などで評価。
12、24、48時間後にビジュアルアナログスケール(VAS)にて筋肉痛の程度を評価。
結果・考察
筋肉痛の程度
・はちみつ摂取では、ステビア摂取と比較して垂直跳び直後、12、24、48時間後において有意に低値。
運動前に蜂蜜を摂取しておくと、人工甘味料(ステビア)を摂取するよりも筋肉痛がマシになりそうということですね。
部活時代は試合後にレモンの蜂蜜漬けを食べてましたねー。
パフォーマンステスト
・はちみつ摂取では、ステビア摂取と比較して壁座りテスト、レッグプレス、自覚的運動強度の3つにおいてパフォーマンに有意に回復が見られた。
はちみつを事前に摂取することで筋肉痛を抑えれるだけでなく、パフォーマンスの発揮についても効果がありそうです。
本番2~3日前の練習の疲労を残さず、かつ、パフォーマンスを最大限に発揮するために蜂蜜の摂取がポイントになるかも!
・垂直跳び、V字座位体前屈テスト、圧迫痛覚閾値の3つにおいては、パフォーマンに有意に違いはなし。
運動の特性によって違いがあるのか、上記3つでは蜂蜜の効果は得れなかったようです。
今回は女性ボディービルダーが対象でしたので、男性やボディービルダー以外のアスリート・一般の方でも蜂蜜の効果が期待できるのかが気になりますね。
ちなみに、はちみつの栄養は下記のとおりです↓

70gのはちみつを摂取すると、230kcalの摂取となるのでエネルギー補給となり、運動前の補食となります。
この研究では、90分前に摂取しているので消化吸収が済んだ後に運動を実施していることになります。
ちなみに、はちみつ70gの商品がないか調べてみたところ、このような商品がありました。

無農薬2個SET【登山蜂蜜 70g】/ビーイング株式会社
登山用の商品ですが、毎回はちみつを計量してドリンクを準備するのは面倒なので水500mLにこの商品を2つ溶かして2人分を作る、とした方が楽かもしれません。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
-
前の記事
睡眠に影響を及ぼさずにカフェインを摂取するにはどのぐらい前に摂取すればいい? 2024.12.14
-
次の記事
筋トレは寿命と関係する? 2025.01.04