カフェインガムでバスケ選手のパフォーマンスが上がる?
論文情報
タイトル
著者名
劉侯紹、他
所属
台北大学スポーツ科学研究所
内容要約
目的
カフェインガムを噛むことでバスケ選手のパフォーマンスに影響があるかを調べた研究。
方法
対象
年齢:20.9±1.0歳
人数:15名
性別:男性
属性:台湾のトップ8位以内のチームで6年以上の競技歴
プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験。
カフェインチームとプラセボチームを7日間のウォッシュアウト期間を設けて入れ替えて実施。
カフェインチーム:3mg/kgのカフェインを含むガム
プラセボチーム:カフェインを全く含んでいないガム
各チーム10分間の咀嚼後にガムを吐き出し、5分間安静ののちパフォーマンステストを実施。
試験当日は8時と12時に標準化された食事を提供して、15時から試験を開始。
結果・考察
フリースロー
・カフェインチームの方が、プラセボチームと比較して有意に高値。
20mセグメントスプリントテスト
・カフェインチームの方が、プラセボチームと比較して有意にタイムが低値。
無酸素性スプリントテスト(30秒の休憩を挟み35mスプリントを6回)
・カフェインチームの方が、プラセボチームと比較して最小パワーが有意に高値。
・カフェインチームの方が、プラセボチームと比較して疲労によるパワー低下が有意に減少。
その他
・カウンタームーブメントジャンプやT字アジリティテストにおいては有意差なし。
カフェインガムを噛むことでバスケ選手のパフォーマンスに好影響がみられた。
女性やアマチュア選手においても同様の効果が見られるかが気になるポイント。
カフェインを飲食物として摂取するよりもガムとして摂取する方がカフェインの吸収が早いため、 スポーツの現場では取り入れやすいですね!
10分咀嚼→5分安静と計15分経過後にテストをしてパフォーマンスに影響がでているので、即効性があると言えそうです。
今回の研究では、3mg/kgのカフェインを含むガムを用いていました。
市販されているガムであれば、「クロレッツXP シャープミント」は1粒にカフェインが12mg含まれているようなので、70kgの選手であれば、70kg × 3mg/kg ÷ 12mg/粒 = 17.5粒噛めばよいことになります。
なかなかの量ですね。
カフェインが高容量のガムがあればよいのですが17.5粒はアゴが疲れそうですね。。
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