トマトとリコピンはどっちを食べればいいの?
今回のテーマ
トマト丸ごと食べるのとリコピンのみの摂取では違いが見られるのか?
以下の論文から探っていきます!
論文情報
タイトル
Tomato powder is more effective than lycopene to alleviate exercise-induced lipid peroxidation in well-trained male athletes: randomized, double-blinded cross-over study
ジャーナル/年月
Journal of the International Society of Sports Nutrition,February 2021
著者
Farhad Gholamiら
URL
https://jissn.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12970-021-00415-7
論文内容
目的
活性酸素の発生を抑える効果について、粉末トマトとリコピンサプリメントで比較・検証を行う
対象
男性アスリート11名
流れ
- 参加者に①粉末トマト、②リコピンサプリメント、③プラセボ(コントロール)をそれぞれ1週間摂取してもらう。
- 摂取1週間後 、トレッドミルにて運動し、酸化ストレスや抗酸化能を比較・検証する。
摂取内容
①粉末トマト
60g:210kcal、たんぱく質9.66g、脂質1.96g、炭水化物40.5g、食物繊維5.26g、βカロテン5.38mg、ビタミンE3.62mg、ビタミンC76.44mg、リコピン30mg
②リコピンサプリメント
リコピン30mg
運動内容
3km/h・3分間のウォーミングアップ後、6km/hでスタート。
毎分1km/h加速させていき、走れなくなるまで継続する。
なおウォッシュアウト期間は2週間で設定。
採血
①各摂取前、②1週間摂取して一晩絶食後、③運動直後の3回実施。
酸化ストレス:8-イソプロスタン
抗酸化能:MDA、TAC
走行時間
結果
疲労に至るまでの時間
走れなくなるまでにかかる時間に有意差なし。
→何を食べても疲れるまでの時間は一緒。
酸化ストレス
・タイミングにおける比較
運動直後では①粉末トマト、②リコピンサプリメント、③プラセボすべてにおいて一晩絶食後と比較して有意に上昇。
→運動後では何を食べても酸化ストレスは上昇する。
・摂取物における比較
運動直後では①粉末トマトの方が③プラセボよりも優位に低値。
→トマトを食べておくと酸化ストレスを軽減できる。
脂質過酸化
・タイミングにおける比較
運動直後では①粉末トマト、②リコピンサプリメント、③プラセボすべてにおいて一晩絶食後と比較して有意に上昇。
→運動後では何を食べても脂質過酸化は上昇する。
・摂取物における比較
運動直後では①粉末トマトの方が③プラセボよりも優位に低値。
→トマトを食べておくと脂質過酸化を軽減できる。
抗酸化能
・タイミングにおける比較
一晩絶食後では①粉末トマトにおいて摂取前と比較して有意に上昇。
→トマトを食べておくと抗酸化能が高まる。
・摂取物における比較
一晩絶食後では①粉末トマトの方が③プラセボよりも優位に高値。
→トマトを食べておくと抗酸化能が高まる。
ブログ執筆者の考察
リコピン単独よりもトマト丸ごと食べた方がメリットが大きいようです。
・長期間リコピンサプリメントを摂取すると、粉末トマトと同じくプラセボと有意差が出てくるか
・長期間の摂取で走行時間にも有意差が出てくるか(トマト食べる習慣あると走行時間延ばせるとなると面白い!)
なども気になりますね。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方はURLよりチェックしてみてください。
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