筋トレは寿命と関係する?
論文情報
タイトル
Telomere Length and Biological Aging: The Role of Strength Training in 4814 US Men and Women
著者名
ラリー・A・タッカー氏、他
所属
ブリガムヤング大学生命科学部
内容要約
目的
筋力トレーニング量とテロメア長との間に関連があるかを調べた研究。
方法
1999~2002年の米国国民健康栄養調査から解析。
対象
年齢:42.9±0.4歳
人数:4,814名
過去30日間に行った48種類の身体活動の実施状況のから、1週間の筋トレ時間を算出し、以下の3チームに分類。
①筋トレ非実施(10分未満/週)、②中等度実施(10~50分/週)、高度実施(60分以上/週)
あくまで筋トレの実施時間のため、筋トレの強度は今回の調査では不明とのこと。
テロメア長
細胞老化の指標、細胞が分裂するたびにテロメアは短くなる。
喫煙量
1日に吸うタバコの本数×喫煙年数
結果・考察
テロメア長
・筋トレ非実施では5,894±38bp、中等度実施では6,017±79bp、高度実施では6,119±122bpと、筋トレ時間が長いほど有意に長い。
・1週間あたりの筋トレ時間が10分長くなると、テロメア長が6.7±1.8bp長くなるという有意な関連がみられた。
これを基に寿命に対する影響を推算すると、1週間あたり90分の筋トレを行うことは、3.9年分の生物学的老化を抑制することになる。
1日30分だと週に3日、1日15分だと週に6日、のペースという計算になりますね。
4年寿命を延ばしたければ、1日15分の筋トレを日課に!
年齢とテロメア長
・高齢になるほどテロメア長は短くなり、1歳あたり15.5bp有意に短縮。
世帯人数とテロメア長
・世帯人数4~5人でテロメアが最も長く、世帯人数3人以下、6人以上では有意に短くなる。
夫婦+子ども2-3人や親夫婦+子夫婦+孫1人など、人員構成の違いも影響受けそうですがどうなんでしょうか?今回はサンプル数が少なく比較できなかったのかも。(義理の親と同居だと寿命縮みそう。笑
BMIとテロメア長
・肥満の人は標準体重の人と比較すると、テロメア長が有意に短い。
喫煙量とテロメア長
・喫煙量が多いほど、テロメア長が有意に短い。
BMIと喫煙量はイメージ通りの結果ですね。
筋トレが寿命を延ばすというよりは、筋トレの習慣がある人は肥満や病気のリスクが低いため、結果寿命が長いということではないか、というのが著者のまとめ。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
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