魚油サプリメントを摂取することで運動後の筋肉痛を減らせる?

論文情報
タイトル
著者名
越智 英介、他
所属
法政大学生命科学・応用化学部
内容要約
目的
4週間という比較的短期間にて、エイコサペンタエン酸(EPA)・ドコサヘキサエン酸(DHA)の運動後の筋肉へ与える影響を調べた研究。
方法
二重盲検プラセボ対照試験。
対象は22名の日常的にトレーニングを行っていない健康な男性。
EPA・DHAチーム:EPA600mg/日、DHA260mg/日
プラセボチーム:コーン油
朝食後30分以内に摂取
4週間のサプリメント摂取後、運動テストを実施。
運動テスト:ダンベルを用いた100%最大随意収縮を60回。
結果・考察
血中EPA
・EPA・DHAチームでは、投与前と比較して有意に上昇。
・EPA・DHAチームでは、プラセボチームと比較しても有意に上昇。
肘関節の可動域
・プラセボチームでは、運動直前と比較して運動直後から3日目まで有意に低下。
・EPA・DHAチームでは、運動直前と比較して運動直後と1日目は有意に低下、2日目以降は有意差がないレベルに回復。
・運動直後の肘関節可動域はEPA・DHAチームはプラセボチームと比較して有意に大きい。
・最大随意収縮のトルク、遅発性筋肉痛、上腕周囲長、エコー強度などは、プラセボチームとEPA・DHAチームの間に有意差なし。
クレアチンキナーゼ(CK)
・プラセボチームでは、運動直前と比較して運動テストから3日目と5日目に有意に上昇。
・EPA・DHAチームでは、有意な変化はなし。
4週間の摂取でも可動域の低下抑制とCKの増加抑制が確認できた。
長期間、あるいは、高容量にすることで筋肉痛などにも変化が見られるかもしれない。
また、摂取のタイミングを変えることでも影響が見られるかもしれない。
トレーニング習慣のある人は、魚を毎日食べることが筋肉へのダメージを抑えることに繋がる可能性があります。
料理ができなくても、サバ缶やツナフレークなどを上手に活用しましょう!
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