ノンアルコール飲料は飲酒量を減らせる?
論文情報
タイトル
Effect of provision of non-alcoholic beverages on alcohol consumption: a randomized controlled study
著者名
大脇 由紀子、他
所属
筑波大学 ライフスタイルイノベーション研究開発センター
内容要約
目的
過剰なアルコール摂取を減らすための対策としてノンアルコール飲料が有用かどうかを調べた介入研究。
方法
対象
年齢:20歳以上
飲酒頻度:週に4回以上飲酒
飲酒量:男性純アルコール40g以上、女性で20g以上
参加者:123名
①ノンアルコール飲料チーム
期間中4週間に1回ノンアルコール飲料を無料で提供
②非介入チーム
研究終了後にノンアルコール飲料を無料で提供
結果・考察
飲酒量(純アルコール摂取量)
・ノンアルコール飲料チームでは純アルコール摂取量が平均11.5g減少、非介入チームでは平均2.7g減少。
・ノンアルコール飲料チームでは非介入チームと比較して純アルコール摂取量が有意に減少。
・提供終了後もノンアルコール飲料チームでは非介入チームと比較して純アルコール摂取量が有意に減少。
置き換え
・ノンアルコール飲料チームでは、飲酒量の減少はノンアルコール飲料の摂取と有意な負の関係。
⇒ノンアルコール飲料を用いることは飲酒量を減らすことができるかもしれない。
今回の研究では無償でノンアルコール飲料を提供しているので、ノンアルコール飲料を購入する動機を作っていけるかが課題。