筋トレは口の中の健康に影響を及ぼす?

筋トレは口の中の健康に影響を及ぼす?

タイトル

Effects of Muscular Strength Training on Oral Health and Quality of Life: Using Korean Panel Survey Data, a Cross-Sectional Study

筋トレは口の中の健康に影響を及ぼす?2

内容要約

目的

筋トレと口腔内の健康に相関が見られるかを調べた横断的研究。

方法

韓国国民健康栄養調査(KNHANES)で「先週に、腕立て伏せ、腹筋運動、ダンベルやウェイト・バーベルなどを用いたトレーニングを何日行ったか?」との質問に「まったくない」と回答したチームを筋トレなしチーム、「1~5日以上」と回答したチームを筋トレありチームとする。

口腔内の健康状態の評価は、咀嚼の際の不快感・咀嚼の支障・会話の支障・口腔の健康状態に対する自己認識について質問。
回答されたスコアが高い場合に口の中の健康状態が不良と判定。

健康関連の生活の質は、韓国疾病管理庁が開発した評価指標「Health-related Quality of Life Instrument with 8 Items(HINT-8)」で評価。
スコアが高いほど健康関連の生活の質(HRQOL)が低いと判定。

結果・考察

慢性疾患の該当率
・筋トレありチームは筋トレなしチームと比べて、高血圧・脂質異常症の該当者が有意に低かった。
・糖尿病・狭心症・心筋梗塞・脳卒中・うつ病については有意差なし。

口腔ケアの実施状況
・筋トレありチームは筋トレなしチームと比べて、前日にフロスを使った割合・過去1年間に歯科医を受診した割合が有意に高かった。
・筋トレありチームは筋トレなしチームと比べて、過去1年間に歯科医で治療を受けた割合・過去1年間に根幹治療を受けた割合が有意に低かった。
・前日に歯を磨いた割合・うがいをした割合・電動歯ブラシを用いた割合については有意差なし。

口腔内の健康状態の評価
・筋トレと咀嚼の際の不快感・咀嚼の支障・会話の支障・口腔の健康状態に対する自己認識の4つすべてが有意。

健康関連の生活の質
・階段昇降・疼痛・活力・労働・記憶力・幸福感が有意
・抑うつ・睡眠は有意なし

筋トレ(骨格筋の増加)が直接口腔内の健康に影響があるかは不明、週に1回と5回では違いがみられるか、筋トレの種類によっても違いがみられるか。

※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
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