【物忘れが気になる方へ】マイタケで認知機能が上がる?日本人高齢者47名の18週間試験でわかった効果
公開日:2026年9月20日/更新日:2026年9月25日(関連記事追記など)
さくっと結論
60歳以上の健康な日本人47名を対象にした18週間の無作為化二重盲検プラセボ対照試験で、マイタケ50gを含むパンを食べた群のうち、Y10M株の群は認知機能検査(MoCA-J)のスコアがプラセボ群より有意に改善しました。
一方、もう1種類のC5304株の群にはプラセボ群との差がなく、マイタケなら何でも同じ効果が出るとは言えない結果です。
論文情報
- タイトル: Maitake Mushroom (Grifola frondosa) Enhances Cognitive Function in Healthy Older Japanese: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial
- 著者: Jogi EM氏、他
- 掲載誌: Journal of Nutritional Science and Vitaminology, 2026年(72巻2号)
内容要約
目的
マイタケの継続摂取が、健康な高齢者の認知機能に与える影響を検証しました。あわせて、免疫細胞の一種であるNK細胞の活性との関係も調べています。
方法
- 研究デザイン: 無作為化二重盲検プラセボ対照試験(3群)
- 対象者: 日本の60歳以上の健康な高齢者
- サンプルサイズ: 47名
- 摂取量・期間: マイタケ50gを含むパンを18週間摂取。Y10M株群、C5304株群、マイタケを含まない対照パン群の3群で比較
- 評価項目: 認知機能検査(日本語版MoCA-J)、NK細胞活性、有害事象
結果・考察
| 群・指標 | 結果 |
|---|---|
| Y10M株群のMoCA-J | プラセボ群と比べて有意に改善 |
| C5304株群のMoCA-J | プラセボ群との差なし |
| Y10M株群のNK細胞活性 | 有意に上昇し、MoCA-Jのスコアと正の相関 |
| 有害事象による中止 | いずれの群でもなし |
抄録には、MoCA-Jの平均値やp値などの具体的な数値は記載されていません。
同じマイタケでも株によって結果が分かれた点が最大の特徴です。
著者らは、免疫機能(NK細胞)の活性化が関与している可能性を考察しています。
結論
著者らは「マイタケの摂取は、健康な高齢者の認知機能低下の抑制に役立つ可能性がある」と結論づけています。
ブログ執筆者まとめ
当ブログではこれまで、わさびや赤シソなど、日本の食材と認知機能の研究を紹介してきました。
今回はマイタケを使った日本人を対象にした試験です。
ただし、効果が出たのは特定の1株だけで、対象も47名と少人数です。
また、著者の所属機関にマイタケを提供した企業(YUKIGUNI FACTORY)が含まれており、利益相反の記載は抄録からは確認できていません。
物忘れが気になる場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
マイタケを「物忘れ対策の食習慣」にするには
研究では、パンに練り込んだマイタケ50gが使われました。生のマイタケなら1パック(約100g)の半分ほどが目安ですが、加熱・加工の条件は研究と異なる点にご注意ください。
- まずは食品から: 味噌汁、炊き込みご飯、焼き物、炒め物など、普段の料理に半パックほど加えるところから始めましょう。加熱しても使いやすい食材です。
- 研究に近い形で摂りたい場合の選択肢: 乾燥マイタケや粉末など、量を管理しやすい加工品を補助的に活用する方法もあります。ただし、研究で使われた株と同じ製品とは限りません。
- まずは無理なく続けられる食習慣から: きのこは秋が旬です。特定の商品に頼るより、旬の時期に週の数回、食卓に取り入れることを優先しましょう。
30秒で解決!マイタケと認知機能に関するQ&A
Q. スーパーで買える普通のマイタケでも、同じ効果が期待できますか?
A. 今回の研究では、マイタケでも株によって結果が分かれました。Y10M株では有意な改善がありましたが、C5304株ではありませんでした。市販のマイタケがどちらに近いかは分からないため、効果を保証することはできません。まずは食事の一品として楽しみつつ、変化を期待しすぎないことが大切です。
Q. 毎日どのくらい食べればいいですか?
A. 研究ではマイタケ50gを含むパンが使われました。生のマイタケなら1パックの半分ほどが目安になります。まずは無理のない範囲で、味噌汁や炒め物などで週に数回取り入れることから始めましょう。量を厳密に管理したい場合は、乾燥品や粉末などを補助的に検討する方法もあります。
Q. 薬を飲んでいても食べて大丈夫ですか?
A. 通常の食事として食べる範囲であれば、過度に心配する必要はありません。ただし、血糖値や血液に作用する薬を服用中の方は、サプリメントや大量摂取の前に、医師・薬剤師にご相談ください。
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まとめ
マイタケは、日本人の高齢者で認知機能の改善が報告された、旬の食材を使った注目の研究です。ただし効果が確認されたのは特定の1株のみなので、まずは秋のマイタケを普段の味噌汁や炒め物に半パック加えるところから始めてみましょう。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。
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