【秋の乾燥肌が気になる方へ】ワインの澱由来セラミドで肌バリア機能は上がる?最新研究でわかった12週間の効果
公開日:2026年9月5日
さくっと結論
健康な日本人29名を対象にした12週間のランダム化二重盲検プラセボ対照試験で、ワイン醸造時に生じる「澱(おり)」由来のセラミド・グルコシルセラミドを摂取したグループは、プラセボ群と比べて肌のバリア機能の指標であるTEWL(経表皮水分蒸散量)が有意に低下しました(p=0.04)。
乾燥が気になる秋に向けて、肌の水分保持力をサポートする選択肢の一つとして注目されています。
論文情報
- タイトル: Efficacy and Safety of Oral Administration of Wine Lees Extract (WLE)-Derived Ceramides and Glucosylceramides in Enhancing Skin Barrier Function: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study
- 著者: Angga Sanjaya氏、他
- 掲載誌: Nutrients, 2024年
内容要約
目的
ワイン醸造の副産物である「澱(おり)」から抽出したセラミド・グルコシルセラミドの経口摂取が、健康な成人の肌バリア機能に与える影響を検証すること。
セラミドとは、皮膚に含まれている成分の1つです。保湿に関わるとされています。
方法
- 研究デザイン: ランダム化二重盲検プラセボ対照試験
- 対象者: 健康な日本人29名(20〜64歳、プラセボ群15名・試験群14名。1名は途中辞退のため解析対象外)。
- 摂取量・期間: ワインの澱由来セラミド・グルコシルセラミドを含む製品を12週間毎日摂取(具体的な含有量は記事化時に原文でのご確認をおすすめします)
- 評価項目: TEWL(経表皮水分蒸散量)、肌の保湿度、かゆみのVAS、日本語版Skindex-29(QOLスコア)
TEWL(経表皮水分蒸散量)とは、皮膚から蒸発されていく水分量のことです。
微量なので自覚はできませんが、この数値が高いとお肌が乾燥しやすい状態です。
結果・考察
| 時期 | 結果 |
|---|---|
| 8週間後 | プラセボ群よりTEWLが低下する傾向(p=0.07、有意差には未達) |
| 12週間後 | プラセボ群よりTEWLが有意に低下(p=0.04) |
結論
ワインの澱由来セラミド・グルコシルセラミドの12週間の経口摂取は、健康な成人の肌バリア機能(TEWL)を有意に改善する可能性が示唆されました。
ブログ執筆者まとめ
当ブログでもこれまで生姜や赤シソなど身近な機能性成分を取り上げてきましたが、今回のワインの澱由来セラミドは、通常は廃棄されることも多いワイン醸造の副産物を活用した成分という点がユニークです。
日本人を対象にした二重盲検試験である点は信頼性の面で心強い一方、対象者29名という規模はまだ小さく、今後より大規模な研究での再現性の確認が待たれます。
持病がある方や肌トラブルが続く場合は自己判断せず、皮膚科等にご相談ください。
乾燥が気になる秋、セラミドを毎日の食事に取り入れるには
今回の研究で使われた「ワインの澱由来」のセラミドは、ワイン醸造の副産物からエキスとして抽出されたもので、ワインをそのまま飲むことで同じ量を摂れるわけではありません。(ワイン好きの方、残念。笑)
まずは、セラミドを含む身近な食品から日常的に取り入れることを基本にしつつ、研究に近い量をきちんと摂りたい場合の選択肢として、こうした抽出物ベースの製品を補助的に検討するとよいでしょう。
| 選択肢(食品) | 特徴・取り入れ方 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| こんにゃく | 味噌汁や煮物に。セラミド(グルコシルセラミド)を含む身近な食材 | 毎日の食事に取り入れやすい方 |
| 米・小麦(全粒穀物) | 玄米や全粒粉パンなど、精製度の低い穀物ほどセラミド含有量が多いとされる | 主食から自然に摂りたい方 |
| 大豆製品 | 豆腐・納豆など、普段の食事に取り入れやすい | 和食中心の食生活の方 |
| (補助的に)セラミド含有エキス・サプリメント | 研究に近い量を安定して摂りたい方向け | 食品からの摂取だけでは物足りない方 |
30秒で解決!ワインの澱由来セラミドに関するQ&A
Q. ワインを飲めば同じ効果が得られますか?
A. 今回の研究は、ワイン醸造時に生じる「澱」を特別に抽出・濃縮した成分を使ったものです。ワインをそのまま飲んでも同量のセラミドを摂ることは難しいため、代わりにこんにゃくや全粒穀物など、セラミドを含む身近な食品を日常的に取り入れることをおすすめします。
Q. どのくらいの期間続ければ効果が期待できますか?
A. 今回の研究では、8週間の時点では改善の傾向にとどまり、12週間継続してはじめて統計的に有意な改善が確認されました。まずは3ヶ月程度を目安に、毎日の食事に取り入れる習慣を続けてみることをおすすめします。
Q. お酒が飲めない人や妊娠中でも大丈夫ですか?
A. 抽出物として精製された成分のため、アルコールそのものが含まれているわけではありませんが、原料がワイン由来であることに不安がある場合や、妊娠中・持病がある方は、自己判断せず医師や薬剤師に相談してから取り入れることをおすすめします。
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まとめ
秋の乾燥シーズンに向けて、ワインの澱由来セラミドは肌のバリア機能をサポートする新しい選択肢として注目されますが、まずは日々の食事からセラミドを摂ることが基本です。
明日から何をすべきか: まずは今日の食事に、こんにゃくや全粒穀物、豆腐などセラミドを含む食品を1品加えてみましょう。肌の乾燥が特に気になる方は、これらの食品を意識的に3ヶ月ほど続けてみて、変化を感じるか記録してみることをおすすめします。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。
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