【腸活・メタボが気になる方へ】玄米甘酒で腸内環境は変わる?沖縄県民対象のRCTでわかった腸内細菌への効果
公開日:2026年8月16日
さくっと結論
沖縄県のメタボリックシンドローム患者40名を対象にした4週間のランダム化比較試験によると、玄米で作った甘酒を毎日主食代わりに摂取したグループは、白米甘酒を摂取したグループと比べて、酪酸(たんさくさん)を作る菌など腸内の有益菌が有意に増加したことが分かりました。腸活・メタボ対策として、身近な発酵食品「甘酒」を見直すきっかけになりそうな結果です。
論文情報
- タイトル: Fermented brown rice beverage distinctively modulates the gut microbiota in Okinawans with metabolic syndrome: A randomized controlled trial
- 著者: Yamashiro K.氏、他(琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝内科)
- 掲載誌: Nutrition Research, 2022年(103巻, 68-81頁)
目的
発酵させた玄米甘酒と白米甘酒とで、メタボリックシンドロームの方の腸内細菌叢に与える影響に違いがあるかを比較すること。
方法
- 沖縄県在住のメタボリックシンドローム患者40名が対象
- 玄米甘酒または白米甘酒のいずれかを、4週間にわたり毎日1食の主食代わりとして摂取してもらうランダム化比較試験を実施
- 介入前後で便のサンプルを採取し、16S rRNA遺伝子解析で腸内細菌叢の構成を、質量分析(CE-TOFMS)で血中の短鎖脂肪酸(SCFA)濃度を測定
結果・考察
玄米甘酒群で、酪酸産生菌を含む有益菌が有意に増加
| 指標 | 結果 |
|---|---|
| Lactobacillales属の菌 | 玄米甘酒群で有意に増加(P=.005) |
| 酪酸産生菌(Butyrate producing bacterium) | 玄米甘酒群で有意に増加(P=.012) |
| Firmicutes門の菌 | 玄米甘酒群で有意に増加(P=.038) |
これらはいずれも、炎症を抑える働きと関連が報告されているクロストリジア綱というグループに属する菌です。
玄米甘酒群では、これらの菌の増加とあわせて、腸内で作られる短鎖脂肪酸(酪酸など)の産生に関わる変化も確認されました。
なお、体重や血糖値・脂質などの臨床検査値への直接的な効果については、この研究では主要な検証対象とされておらず、明確なデータは報告されていません。
結論
著者らは、玄米甘酒の摂取は白米甘酒と比較して、メタボリックシンドロームの方の腸内細菌叢を有益な方向に調整すると結論づけています。
ブログ執筆者まとめ
甘酒というと飲む点滴として夏バテ対策のイメージが強いかもしれませんが、今回の研究は甘酒の材料が玄米か白米か、で腸内細菌叢への効果が変わりうることを示した点が興味深いところです。
当ブログでも腸内細菌と持久力の関係についてご紹介してきましたが、腸内環境は運動パフォーマンスだけでなく、メタボ対策の観点からも注目されているテーマです。
玄米甘酒には、そのまま飲めるタイプや調味料としても使える濃縮タイプなど、様々な種類があります。
ぜひ皆さんもお気に入りの玄米甘酒を探してみてください。
ただし、今回の研究は沖縄県在住の方40名という限られた規模であり、体重や血糖値そのものへの効果までは確認されていません。
腸内細菌叢の変化がすぐに体重や検査値の改善に直結するとは限らない点にはご留意ください。
持病があり食事療法中の方は、主食の置き換えを始める前に医師・管理栄養士にご相談ください。
30秒で解決!玄米甘酒と腸内環境に関するQ&A
Q. 普通の(白米の)甘酒では効果がないのですか?
A. 今回の研究では、白米甘酒と比較して玄米甘酒の方が有益菌の増加が確認されました。白米甘酒に効果が全くないというわけではありませんが、腸内細菌叢への効果を期待する場合は玄米タイプを選ぶ方が、今回の研究結果に沿った選択と言えます。
Q. どのくらいの量・期間続ければよいですか?
A. 今回の研究では、1日1食分の主食代わりとして4週間継続摂取されていました。短期間で効果を求めるのではなく、無理なく続けられる量から習慣化することをおすすめします。
Q. 甘酒はダイエット中でも飲んで大丈夫ですか?
A. 甘酒には糖質が含まれるため、間食として上乗せするとカロリーオーバーにつながる可能性があります。今回の研究のように「主食の一部を置き換える」形で取り入れると、摂取量をコントロールしやすくなります。
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明日からできることとして、まずは今飲んでいる(または今度買う)甘酒のパッケージ裏を確認し、「玄米」と表示された商品に切り替えることから始めてみましょう。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。
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