1時間でも夕食を食べる時間が遅れると血糖値が上昇する?
論文情報
タイトル
Delayed dinnertime impairs glucose tolerance in healthy young adults
著者名
保坂 俊雄、他
所属
静岡県立大学食物栄養学部臨床栄養学研究室
内容要約
目的
夕食の摂取時刻を1~3時間程度遅らせた場合の食後血糖変動への影響を調べた研究。
方法
対象
年齢:23.2±1.5歳
人数:12名
性別:男女
期間:14日間
無作為化クロスオーバー法
朝食7時、昼食13時、夕食19時(試験日以外)に固定。
夕食摂取時刻は19時を基本とし、3・4日目、7・8日目、11・12日目に夕食摂食時刻遅延条件として、20・21・22時のいずれかになるように設定。
結果・考察
夕食摂取前の血糖値
・すべての摂取時刻において80mg/dL前後であり、有意差なし。
夕食摂取後の血糖値
・20・21・22時に夕食を摂取する条件では、19時に摂取する条件と比較して食後60~120分の間に血糖値が有意に上昇。
食後血糖のピーク値
・すべての摂取時刻において食後1時間後にピーク値を記録。
・夕食摂取時刻19時では130.5±17.6mg/dL、20時では149.2±18.1mg/dL、21時では156.7±27.6mg/dL、22時では152.6±19.2mg/dLとなり、21時では19時と比較して有意に高値。
食前→食後ピーク値への上昇幅
・20・21・22時に夕食を摂取する条件では、19時に摂取する条件と比較して有意に高値。
食後3時間の血糖上昇曲線下面積
・20・21・22時に夕食を摂取する条件では、19時に摂取する条件と比較して有意に高値。
長期間や糖尿病患者でも同様の結果が得られるかが気になるポイント。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
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