お弁当は外食よりも健康的?
論文情報
タイトル
著者名
西脇 祐司、他
所属
東邦大学医学部環境・産業健康学教室
内容要約
目的
日本人就労者が摂取する昼食の栄養学的特性が、昼食が準備される場所・喫食される場所によってどのように異なるかを調べた研究。
方法
対象
年齢:20~75歳
人数:620名
食事歴法質問票(MDHQ、朝食・昼食・夕食・間食ごとに、主な食品・栄養素の過去1カ月間の摂取量を把握することが可能)による調査。
MDHQから栄養学的な食事の質を示すスコア(HEI-2015、「米国人のための食事ガイドライン2015〜2020年版」の遵守度を評価するための尺度(100点満点)であり、スコアが高いほど食事全体の質が高い)を計算。
結果・考察
内訳
手作りチーム:190人
社員食堂チーム:77人
外食チーム:109人
テイクアウトチーム:244人
性別、年齢
・手作りチームでは、他のチームと較して女性の割合が高い傾向。
・外食チームとテイクアウトチームでは、手作りチーム・社員食堂チームと比較して年齢が若い傾向。
職種、就労時間
・外食チームとテイクアウトチームでは、手作りチーム・社員食堂チームと比較して販売・サービス職の割合が高値。
・外食チームとテイクアウトチームでは、手作りチーム・社員食堂チームと比較して就労時間が長い傾向
費用、時間
・手作りチーム・社員食堂チームでは、外食チームとテイクアウトチームと比較して安い傾向。
・外食チームとテイクアウトチームでは、手作りチーム・社員食堂チームと比較して13時以降に食べ始める人が多い傾向。
栄養
・HEI-2015は社員食堂チームが1番高く、以下手作りチーム、外食チーム、テイクアウトチームの順。
・手作りチームでは、外食チームとテイクアウトチームと比較してビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、亜鉛の摂取量が高値。
・社員食堂チームでは、外食チームとテイクアウトチームと比較してビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅の摂取量が高値。
・手作りチームでは、外食チームとテイクアウトチームと比較して米類、卵類の摂取量が高値。
・社員食堂チームでは、外食チームとテイクアウトチームと比較して米類、いも類、豆類、野菜類、魚類、肉類の摂取量が高値。
⇒残食を考慮できているかがポイント。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
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