LDLコレステロールが低いと自殺リスクが上がる?

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タイトル

Serum Lipid Levels and Suicidal Ideation of Adults: A Cross-Sectional Study Using the Korea National Health and Nutrition Examination Survey

内容要約

目的

LDLコレステロールと自殺の関連について調べた研究。

方法

韓国人1万3,772名が対象。
横断研究。

自殺リスク
PHQ-9の質問「過去2週間に、死んだほうがいい、あるいは自分を傷つけたいと感じたことはあるか?」という質問に対して、「まったくない」と回答した場合を「希死念慮なし」と定義。
それ以外の回答(週に数日、半数以上、ほぼ毎日のいずれか)が選択された場合を「希死念慮あり」と定義。

結果・考察

・男性4.7%、女性7.5%が「希死念慮あり」と判定。

モデル1(共変量未調整の粗モデル)
男性
・総コレステロール200mg/dL未満、LDLコレステロール100mg/dL未満、トリグリセライド200mg/dL以上で希死念慮ありの人の割合が増えた
女性
・トリグリセライド200mg/dL以上、150~199mg/dL、HDLコレステロール40mg/dL未満で希死念慮ありの人の割合が増えた

モデル4(すべての共変量を調整したモデル)
男性
・LDLコレステロール100mg/dL未満で希死念慮ありの人の割合が増えた
女性
・有意差は見られず
⇒男性でLDLコレステロールが低い人は自殺するリスクが上がる可能性がある

※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
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