【喫煙者の血流・血液サラサラが気になる方へ】えごま油で血小板機能・炎症マーカーが改善?8週間の二重盲検試験でわかった効果

【喫煙者の血流・血液サラサラが気になる方へ】えごま油で血小板機能・炎症マーカーが改善?8週間の二重盲検試験でわかった効果

公開日:2026年9月19日

さくっと結論

韓国の健康な喫煙者80名を対象にした8週間の無作為化二重盲検プラセボ対照試験で、えごま油を1日4.8g摂取した群は、血小板の凝集しやすさを示す指標(コラーゲン誘発ADP閉塞時間)が有意に延長し(P=0.045)、炎症関連の遺伝子発現も有意に低下しました(TNF-α:P=0.027、T-bet:P=0.022)。
喫煙者という血流・血液の状態が気になりやすい対象での結果です。

論文情報

内容要約

目的

喫煙は血小板機能の亢進や炎症を通じて血管への負担を高めることが知られており、オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)を豊富に含むえごま油の摂取が、喫煙者の血小板機能・炎症マーカーに与える影響を検証しました。

方法

  • 研究デザイン: 無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験
  • 対象者: 韓国、健康な喫煙者
  • サンプルサイズ: 80名
  • 摂取量・期間: えごま油4.8g/日を8週間摂取(プラセボ群と比較)

結果・考察

指標結果
血小板凝集(コラーゲン誘発ADP閉塞時間)有意に延長(P=0.045、血が固まりにくくなる方向の変化)
TNF-α mRNA発現有意に低下(P=0.027)
T-bet(T-box転写因子21)発現有意に低下(P=0.022)
血漿α-リノレン酸(ALA)濃度有意に増加(P=0.003)
赤血球膜中のALA有意に増加(P=0.013)
血漿EPA濃度有意に増加(P=0.019)

えごま油の主成分であるα-リノレン酸が体内でEPAへと変換され、血中のオメガ3濃度が実際に上昇したことが確認された上で、血小板機能・炎症マーカーの両方に望ましい変化が見られた点が特徴です。

オメガ3脂肪酸には、α-リノレン酸やEPA(エイコサペンタエン酸)の他にもDHA(ドコサヘキサエン酸)があります。

  

結論

著者らは「えごま油の摂取は血中オメガ3濃度を高め、血液凝固・炎症反応を調整することで、血流をサポートする可能性がある」と結論づけています。

ブログ執筆者まとめ

当ブログではこれまで、魚油サプリメントを摂取することで運動後の筋肉痛を減らせる?のようにオメガ3脂肪酸の効果を紹介してきましたが、今回は魚由来ではなく植物由来(えごま油)のオメガ3で、喫煙者という新しい対象に着目した研究です。
韓国での実施データである点、また喫煙者80名という規模の試験である点には留意が必要です。
動脈硬化や血管疾患の既往がある方、通院中の方は、自己判断せず医師にご相談ください。

えごま油を「血流が気になる方の食習慣」に取り入れるには

研究で使われた4.8g/日という量は、えごま油だと小さじ1杯強に相当します。
取り入れ方は次の順序がおすすめです。

  1. まずは食品から: えごま油はドレッシングや納豆・豆腐にかける、味噌汁に仕上げに垂らすなど、加熱せずそのままかける使い方が酸化を防ぎやすくおすすめです。
  2. 研究に近い量をしっかり摂りたい場合の選択肢: 毎日決まった量を安定して摂りたい場合は、えごま油のカプセル・サプリメントを補助的な選択肢として検討する方法もあります。
  3. まずは無理なく続けられる食習慣から: 血流のためにと一度に大量に摂るのではなく、日々の食事にえごま油を少量ずつ取り入れる習慣化を優先しましょう。

また、えごま油も油の一種のため、摂り過ぎは肥満に繋がるリスクがあるため、普段利用している油をえごま油に置き換えていくなど、摂取する油の総量が増え過ぎないようにしましょう。

30秒で解決!えごま油と血流・血小板に関するQ&A

Q. えごま油はオリーブオイルやごま油の代わりに炒め物に使えますか?

A. えごま油はα-リノレン酸が酸化しやすい特性を持つため、加熱調理には向きません。まずはドレッシングや納豆・豆腐へのかけ使いなど、非加熱での食習慣から取り入れることをおすすめします。量を安定して摂りたい方は、加熱不要なサプリメントも補助的な選択肢です。

Q. 喫煙者でなくても効果は期待できますか?

A. 今回の研究は健康な喫煙者を対象にしたものであり、非喫煙者での効果は明らかになっていません。ただし、えごま油に含まれるα-リノレン酸自体はオメガ3脂肪酸として広く体に良いとされる成分のため、まずは普段の食習慣に無理なく取り入れることから始めるのがおすすめです。

Q. 血液をサラサラにする薬を飲んでいますが、えごま油を摂っても大丈夫ですか?

A. 血小板の機能に影響する薬(抗凝固薬・抗血小板薬など)を服用中の方は、自己判断でえごま油を追加摂取する前に、必ず医師や薬剤師にご相談ください。まずは普段の食事から少しずつという考え方は変わりませんが、服薬中の方は医療者への確認を優先しましょう。

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まとめ

えごま油は、喫煙者の血小板機能や炎症マーカーに良い影響を与える可能性が示された、植物由来オメガ3の注目すべき研究です。
加熱せずドレッシングやかけ油として、まずは無理のない量から日々の食事に取り入れてみましょう。

※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。

  

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