普段からカフェイン摂取してたらカフェインの効果は弱まる?

論文情報
タイトル
著者名
マティアス・ヴァイパート氏、他
所属
ロストック大学
内容要約
目的
普段からカフェインを摂取しているとカフェインの影響はどうなるかを調べた研究。
方法
プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験
A.研究1(カフェイン摂取量2.5mg/kg)
対象
年齢:女性22.2±2.0歳、男性24.3±4.9歳
性別:男女
人数:35名
普段のカフェイン摂取量
106±89mg
コーヒー1杯で60mgのカフェインを含むと言われているので、普段からコーヒーを1-2杯飲んでいるイメージです。
パフォーマンステスト(自転車エルゴメーター)の60分前に①カフェイン2.5mg、②プラセボ、のどちらかを摂取。
60回転/秒以上を10秒間維持できなくなった時点のタイムを計測。
結果
疲労困憊までの時間や心拍数などにおいて、カフェイン摂取とプラセボ摂取では有意差はなし。
B.研究2(カフェイン摂取量6mg/kg)
対象
年齢:女性21.5±2.5歳、男性20.8±2.0歳
性別:男女
人数:21名
普段のカフェイン摂取量
87±64mg
結果
疲労困憊までの時間や心拍数などにおいて、カフェイン摂取とプラセボ摂取では有意差はなし。
ブログ執筆者まとめ
カフェインにまつわる研究では、研究参加の前日やもっと前からカフェイン摂取を控えることが一般的ですが、今回の研究では被験者が普段通りカフェインを摂取していたところがポイントです。
著者の見解では、これまでの研究でカフェインによるプラスの影響は、研究前にカフェインを制限したことによる悪影響からの回復の可能性があるのではとのこと。
つまり、普段カフェイン摂取している人がカフェイン摂取しないことでマイナスになる一方、カフェインを摂取すればこのマイナスの影響を受けない。
結果、カフェイン摂取した方がパフォーマンスが良く見える。
なるほどなと思わされる研究でした。
今後は普段からカフェインを摂取している人がパフォーマンスを高めるには、量やタイミング、他の栄養成分との兼ね合いも踏まえてどうすればよいか、研究が進むといいですね。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
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