スマホを活用することで父親の行動変容は可能?
論文情報
タイトル
著者名
森田久美子、他
所属
東京医科歯科大学
内容要約
目的
父親に対しSNSによるeラーニング(食事・運動教育プログラム)を提供し、父親本人と子どもの生活習慣に与える影響を調べた研究。
方法
対象
性別:男性
人数:89名
介入チームと非介入チームに分ける。
3分の動画を2週間に1回、計6本をスマホアプリに配信し、あわせて親子で学べるハンドブックを提供。
①介入前、②3ヶ月後、③4ヶ月後に計19項目の質問に答えることで評価。
結果・考察
介入チームの視聴回数は中央値4.5回。6回すべて視聴した父親は47.1%。
父親自身の変化
①意識・知識面
・介入チームでは、「バランスのとれた食事」、「推奨される摂取エネルギー量」、「推奨される野菜摂取量」、「推奨される身体活動量」、「自分の適正体重」などの評価が有意に向上。
②行動面
・介入チームでは、「1日に摂取する野菜料理の数」、「エネルギーを考えて摂取する」、「塩分を控える」などの評価が有意に変化。
・介入チームでは14項目に有意な変化が見られたのに対して、非介入チームでは6項目のみ。
非介入チームはむしろ6項目も変化あったのすごい?介入なくても介入前に実施した質問に掲載されていた項目を自主的に改善した?
子どもに関連する変化
①意識・知識面
・介入チームでは、子どもの「食事への関心」、「運動習慣への関心」などの、父親の意識が有意に向上。
②行動面
・有意な変化はなし。
・介入チームでは4項目に有意な変化が見られたのに対して、非介入チームでは1項目のみ。
子どもに対しての意識は変化したものの、子どもの行動を変化させるまでには至らなかった?子どもへの働きかけ方がわからなかった?
動画視聴回数と意識の変化
・動画視聴回数が多いチームの方が「健康意識が変化した」という回答が有意に高値。
子どもを巻き込む形にすることで父親も意欲的に取り組めそうですね。
繰り返し視聴することでさらに行動変容が促されるのか、などがきになるポイント。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
-
前の記事
屋内と屋外では同じ運動でも苦しさや辛さに違いがある? 2024.09.12
-
次の記事
カフェインの効果は時間帯や摂取量によって異なる? 2024.10.06