子どもの脱水予防は何月から必要?
論文情報
タイトル
Seasonal changes in hydration in free-living Japanese children and adolescents
著者名
天野 達郎、他
所属
内容要約
目的
日本の子どもたちの体水分状態が季節の影響を受けるのかを調べた研究。
方法
対象
年齢:6~15歳
人数:のべ349名
性別:男女
属性:新潟在住の小中学生
2021年の4月と7月に実施。
起床時に採尿、学校でもできる範囲で採尿を実施。
尿カラーチャートを基に子どもたち自身で判断。
尿浸透圧(高いほど脱水傾向)や尿比重を測定。
結果・考察
尿浸透圧
・春の尿の方が夏の尿と比較して有意に高値(脱水傾向)。
・男女における有意差はなし。
自己判断
・脱水傾向の子どもの内、尿カラーチャートを用いて正しく選択できた子どもは30%程度。
夏よりも春に脱水傾向がみられることから春から水分摂取を意識することが必要。
子ども自身で脱水傾向を判断することは難しいため、水分摂取のルール化や尿カラーチャートを用いた判断の練習も必要。
夏は脱水への意識が高まるのか意外に脱水傾向が低く、春の方が脱水傾向が高いようです。そのため、春は体感に頼らずに水分補給する仕組みが必要かもしれませんね。
また夏を過ぎても残暑が続くので、秋の脱水傾向も気になります。
尿カラーチャートは尿の色で判断できるので、小さい内から用いることで判断精度が上がり、子どもたち自身で脱水傾向を把握できるようになるといいですね。
朝食欠食による影響、年齢による脱水の程度差、新潟以外の地域でも同様の傾向がみられるかが気になるポイント。
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