BMIは当てにならない?体脂肪を正確に推測する新指標「TMI」とは?
さくっと結論
筋肉量が多いアスリートの場合、BMIよりも「TMI(体重÷身長の3乗)」の方が、実際の体脂肪率をより正確に反映します。
論文情報
タイトル
著者名
Onur Mutlu Yaşar氏、他
所属
イズミル・デモクラシー大学
内容要約
目的
普段から運動をしている「活動的な若年成人」において、従来のBMI(体格指数)と、新しい指標であるTMI(Tri-Ponderal Mass Index)のどちらが、実際の体脂肪率や血液検査の数値をより正確に反映するかを調べる研究。
方法
対象
年齢:22.63±2.29歳
性別、人数:男性37名、女性22名
身長、体重、体組成(生体電気インピーダンス法=いわゆるTANITA等の体組成計)を測定し、同時に血液検査(ヘモグロビンやヘマトクリット値など)を実施。
算出されたBMIとTMIが、実際の体脂肪率とどれくらい相関しているかを比較分析
計算式
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
TMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
結果・考察
体脂肪率との相関
・TMIの方が、BMIよりも体脂肪率との相関が強かった。
BMIでは筋肉量が多い人も肥満判定となってしまいますが、TMIを用いることでより正確に体脂肪率の高い人をピックアップできる可能性が出てきました。
血液データとの関連
・BMIは、ヘモグロビン、ヘマトクリットと有意な正の相関、好中球対リンパ球比、血小板リンパ球比と有意な負の相関が認められた。
・TMIは、好中球対リンパ球比と有意な負の相関が認められた。
30秒で解決!BMI・TMIに関するQ&A
Q.アスリートにBMIは向いていないのですか?
A. BMIは「筋肉の重さ」も「脂肪の重さ」も区別せず計算してしまうためです。筋肉質のアスリートは、体脂肪が低くてもBMIが高く(肥満判定に)なりやすい傾向があります。
Q.TMIはどうやって計算すればいいですか?
A. 「体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)」の式で求めることができます。いつものBMI計算にもう一回「÷身長」をするだけです。
ブログ執筆者まとめ
BMIで判定される肥満度にモヤっとしているスポーツ選手に朗報です!
この論文は、そんな私たちに「TMI」という新しい武器を授けてくれました。 計算は非常にシンプルです。もし指導している選手やご自身が「BMI25以上(過体重)」だったとしても、一度TMIで計算し直してみてください。
TMIの数値が低ければ、それは「肥満ではなく筋肉が多い」可能性が高いです。数字に踊らされず、中身(体脂肪率)を正しく評価して、パフォーマンスアップに繋げましょう!
TMIによる肥満の具体的な範囲は定まっていないので、今後研究が進み、TMIによる判定が主流になるかもしれませんね。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。
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