乳酸除去にはクエン酸飲料を運動前後、どちらに飲むべき?

論文情報
タイトル
Effect of timing of citrate drink ingestion on blood lactate removal
著者名
岡野さとみ氏、他
所属
医療創成大学
内容要約
目的
クエン酸飲料の乳酸を除去する効果は運動前と運動後ではどちらが高いかを比較した研究。
方法
対象
年齢:20.9±2.5歳
性別:男性
人数:41名
条件
①運動30分前にクエン酸を摂取
②運動直後にクエン酸を摂取
③運動直後に水を摂取
④運動前後に何も摂取しない
被験者は①②③あるいは①②④の試行。
クエン酸4gを100mLの水に溶かして摂取。
運動は自転車を5分間漕ぐ。
結果・考察
乳酸値の変動
・全条件において、運動直後の方が運動前と比較して有意に高値。
飲む/飲まない、また種類を問わず、運動によって乳酸が産生されたということですね。
・全条件において、時間経過によって乳酸値は減少。
・運動30分後では、運動直後の乳酸値から61~65%低下。
乳酸値の低下速度
・①②のクエン酸摂取では、5→10分後・10→20分後・20→30分後の間で有意に低下。
・③では有意な低下はなし。
・④では、10→20分後にて有意に低下
クエン酸を摂取することで、それぞれの間で乳酸が素早く除去されていったということですね。
何も摂取しないパターンで10→20分後の間に乳酸除去のスピードが速まった理由は?ですが。
ブログ執筆者まとめ
乳酸の除去はパフォーマンス低下の抑制に繋がります。
この研究結果によると、クエン酸入りの飲料を飲むことで乳酸除去のスピードを速めることができそうです。
全力疾走を何回も繰り返す練習(インターバル走)や競技(サッカーやバスケットボールなど)では、クエン酸入りの飲料が効果を発揮しそうですね。
また、今回の研究ではクエン酸4gを100mLの水に溶かしていました。
下記の商品には1包装あたりクエン酸が3,400mg含まれているようですので、1Lの水に溶かしたとしても今回の研究よりもはるかに多くのクエン酸を摂取することができます。
あるいはこちらの「アミノサプリ プラス」という商品であれば、最初からドリンクにクエン酸が含まれているので自分で溶かす必要はなく手軽に摂取できます。
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。
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