トマトパウダーとリコピンサプリ、酸化ストレスにより対抗できるのはどっち?
論文情報
タイトル
著者名
ファルハド・ゴラミ氏、他
所属
シャーロード工科大学スポーツ科学部
内容要約
目的
アスリートにおける抗酸化作用をトマトパウダーとリコピンサプリで比較した研究。
方法
対象
年齢:21.5±1.6歳
性別:男性アスリート
人数:11名
無作為化二重盲検クロスオーバー法
①トマトパウダー、②リコピンサプリ、③プラセボをそれぞれ1週間摂取。
2週間のウォッシュアウト期間。
トレッドミル走行後の酸化ストレスや抗酸化能を比較。
①トマトパウダー
リコピン30mgの他にベータカロテン、ビタミンC、ビタミンEなども含む。
②リコピンサプリ
リコピン30mgを含む。
各①②③はメインディッシュとともに、オリーブオイルなどの脂質と同時に摂取。
リコピンは油と一緒に摂ることで吸収が高まります!
運動テスト
3km/時で3分間のウォームアップから始まり、3分間後に6km/時に増速。
その後は疲労困憊に至るまで、毎分1km/時ずつ増速。
酸化ストレス、抗酸化能
8-イソプロスタン、マロンジアルデヒド(MDA)、総抗酸化能(TAC)を評価
結果・考察
疲労困憊に至るまでの時間
・①②③の間で有意差なし。
アスリートの疲労感には違いがなさそう。
8-イソプロスタン
・①②③ともに運動後には有意に上昇。
・トマトパウダー摂取では、プラセボ摂取と比較して有意に低値。
マロンジアルデヒド(MDA)
・①②③ともに運動後には有意に上昇。
・トマトパウダー摂取では、プラセボ摂取と比較して有意に低値。
・リコピンサプリ摂取とプラセボ摂取では、有意差はなし。
トマトを食べれば、運動による酸化ストレスの発生量を抑えることができそう。
リコピンだけでは不十分?
総抗酸化能(TAC)
・トマトパウダー摂取では、プラセボ摂取と比較して有意に高値。
酸化ストレスと戦う力もトマトを摂取することで高まりそう。
今回の研究では運動前にトマトパウダーやリコピンサプリを摂取するというわけではないようです。
普段の食事でトマトを食べる習慣を持ちたいですね!
また、リコピンが役立たずというわけではなく、リコピンを含むトマトに含まれている成分は、単独ではなくたくさんの種類の成分が協力して力を発揮しているようですね!
トマトパウダーについて調べてみると、カゴメさんから「 トマトパウダーイタリア200g」という商品が販売されているようです。
トマトを食べたり、トマトジュースを飲む以外にも、このトマトパウダーをパンやデザートに使うことでトマトを摂取する機会がさらに広がりそうですね☆
※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
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