夜間糖質制限「Sleep-Low法」で持久力は向上する?

夜間糖質制限「Sleep-Low法」で持久力は向上する?

論文情報

タイトル

Effects of Short-Term Nighttime Carbohydrate Restriction Method on Exercise Performance and Fat Metabolism

著者名

中原 秀弘、他

所属

森ノ宮医療大学鍼灸学科

内容要約

目的

夜間糖質制限「Sleep-Low法」をすることでストレスを抑えて持久力が向上するかを調べた研究。

方法

対象
学生
性別:男女
人数:22名

夜間糖質制限チームとコントロールチームに分ける。
2週間の介入による無作為化比較試験(RCT)。

夜間糖質制限チーム:エネルギー摂取量と糖質摂取量は変えずに毎日午後4時以降の糖質摂取を禁止。

毎日、午前8時間から1時間、65%HRmaxでのランニングを屋外で実施。

自転車エルゴメーターによる漸増負荷テストによるVO2peakでパフォーマンスを判定。
POMS2でメンタルヘルスを評価。

結果・考察

VO2peak

グラフ-VO2peak

・夜間糖質制限チームでは、介入前後で有意に上昇。
・コントロールチームでは有意な変化なし。

最大出力

・夜間糖質制限チームでは、介入前後で有意に上昇。
・コントロールチームでは有意な変化なし。

呼吸商

グラフ-呼吸商

・夜間糖質制限チームでは、介入前後で有意に低下。(脂質の利用増)
・コントロールチームでは有意な変化なし。

心拍数

グラフ-最大心拍数

・夜間糖質制限チームとコントロールチーム両方にて有意な変化なし。

メンタルヘルス

・夜間糖質制限チームとコントロールチーム両方にて有意な変化なし。

体組成

・夜間糖質制限チームでは、体重・除脂肪体重が有意に減少、体脂肪率は有意な変化なし。
・コントロールチームでは、体重・体脂肪率・除脂肪体重すべてにおいて有意な変化なし。

午後4時以降の糖質摂取禁止が脂質代謝の向上や持久力の向上に繋がる可能性を示唆。
ただ徐脂肪体重が減少する可能性も。

スポーツの種類や競技レベルが変化しても同様の結果が得られるかが気になるところ。

また、BCAA(分岐鎖アミノ酸)の1つであるロイシンを摂取して筋合成を促すことで徐脂肪体重の減少を防ぐことを併せて行うことも検討されているようです。

ロイシンを含んだ商品には以下のゼリータイプのものがあります。

パウダータイプのものにはこちらの商品などがあります。

※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。

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