水泳選手はほかの競技の選手よりも口の中が健康?

水泳選手はほかの競技の選手よりも口の中が健康?

論文情報

タイトル

Dental Health Benefits of Swimming in Chlorinated Water

著者名

デビッド・ニーダーゼア、他

所属

チューリッヒ大学、チューリッヒ大学病院

内容要約

目的

水泳選手と非水泳選手を比較することで塩素水が口腔内の状態に影響を与えるのかを調べた研究。

方法

対象
年齢:13-26歳
性別:男女
人数:201名

横断研究

評価項目
隣接面プラーク指数(API):5%未満→最適、5~35%→口腔衛生は良好だが改善の余地あり、35%以上→口腔衛生の改善が必要
DMFT指数(虫歯や処置歯、抜けた歯の本数)

結果・考察

食習慣

・水泳選手では、非水泳選手と比較するとジュースの摂取習慣が有意に低値。
・1日の食事回数と菓子の摂取頻度は水泳選手と非水泳選手において有意差はなし。

口腔衛生習慣

1週間の歯磨きの回数と毎日のフロスは水泳選手と非水泳選手において有意差はなし。

隣接面プラーク指数(API)

グラフ-隣接面プラーク指数

・最適(API:5%未満)は水泳選手51%、非水泳選手21%。
・口腔衛生は良好だが改善の余地あり(API:5~35%)は水泳選手48%、非水泳選手56%。
・口腔衛生の改善が必要(API:35%以上)は水泳選手2%、非水泳選手23%。

DMFT指数(虫歯や処置歯、抜けた歯の本数)

グラフ-DMFT指数

・0は水泳選手64%、非水泳選手52%。
・1~5は水泳選手32%、非水泳選手39%。
・5以上は水泳選手5%、非水泳選手9%。

水泳選手はほかの競技の選手よりもプラークの付着や虫歯が少ない。

競技レベルや練習時間・頻度が低くても同様の結果が得れるのかが気になるポイント。
泳法によっても違いがあるのでしょうか。
いずれにしても、「水泳をしていれば歯を磨かなくてもよい!」ではないのでご注意を。

※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。

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