寒いときは朝に運動した方が体脂肪が燃える?
タイトル
Cold-Induced Thermogenesis Shows a Diurnal Variation That Unfolds Differently in Males and Females
内容要約
目的
ヒトにおいて褐色脂肪組織の代謝活性が概日リズムとともに変化するかを調べた研究。
方法
非肥満成人24名が対象。
クロスオーバー法。
寒冷刺激試験を朝に試行するチームと夕方に試行するチームに分類。
朝の試行は7時から、夕方の試行は19時から開始。
水で満たされたマットに仰向けに寝てもらい、まず32°Cの温水を45分間還流しからだを温め、その後に水温を10分ごとに5°Cずつ下げていき、水温が9°Cに至るまで、または被験者の体に震えが生じるまで続ける。
その後、水温が9°Cに至った場合は水温を2~3°C上昇させ、震えが生じたっ場合は、震えが止まるまで徐々に水温を上昇させる。
結果・考察
①冷却開始から震えが生じるまでの時間
男性
・夕方チームよりも朝チームの方が震えが生じるまでの時間が長い傾向。
・震えが生じる水温は朝チームと夕方チームで差がない。
・最終時点の水温も朝チームと夕方チームで差がない。
女性
・夕方チームよりも朝チームの方が震えが生じるまでの時間が有意に長い。
・夕方チームよりも朝チームの方が震えが生じる水温が有意に低い。
・夕方チームよりも朝チームの方が最終時点の水温も有意に低い。
②寒冷誘発性熱産生
男性
・寒冷暴露による熱産生の増加は夕方チームよりも朝チームの方が有意に高い。
女性
・寒冷暴露による熱産生の増加は朝チームと夕方チームで差がない。
③鎖骨上窩部の皮膚温度
男性
・朝チームは寒冷暴露後に上昇して夕方チームは低下した。
女性
・朝チームと夕方チームで差がなく、ともに上昇した。
④脂質代謝マーカー
男性
・朝チームでは遊離脂肪酸が寒冷暴露後に増加したが、夕方チームは変化が少なかった。
女性
・朝チームでは寒冷暴露後に遊離脂肪酸・中性脂肪・総コレステロールが夕方チームよりも増加した。
⇒男性では、概日リズムによって朝のほうが夕方よりも寒冷誘発性熱産生は大きいことが示唆された。
女性では、寒冷誘発性熱産生に概日リズムの影響は見られないが、朝のほうが夕方よりも脂質代謝への影響が大きいことが示唆された。
よって、冬では朝に外に出て運動することで、夕方に運動するよりも中性脂肪を効率的に燃やすことができる可能性がある。
防寒対策もしながら冬の朝にランニングをして体脂肪を燃焼しましょう!
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※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
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