握力が強いほどうつ病のリスクが下がる?

握力が強いほどうつ病のリスクが下がる?

タイトル

Dose–response association of handgrip strength and risk of depression: a longitudinal study of 115 601 older adults from 24 countries

握力とうつ病

内容要約

目的

筋力の指標としてよく用いられる握力とうつ病の関係を調べた調査。

方法

11万5,601人が解析対象 。
モデルA:年齢と性別を調整
モデルB:年齢、性別、BMI、喫煙・飲酒・運動習慣、教育歴、婚姻状況(パートナーと同居しているか否か)、慢性疾患、処方されている薬剤数、果物・野菜摂取量、国、研究参加の時期

結果・考察

・モデルAでは強握力チームは弱握力チームよりもうつ病のリスクが半減。中握力チームでは35%リスク減少。モデルBでも減少幅は下がるが低リスク。
・男性では握力40kgまでは握力が強くなるほど、リスクが下がる。40kg以上ではリスク変わらず。女性では27kgが上限値。
・メンタルヘルスに影響を及ぼす可能性のある脳由来神経栄養因子などは骨格筋でも産生されていることが、うつ病リスクに影響を与える理由として考えられる。
・うつ病のスクリーニングとして握力が使えるかも。

※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
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