スケソウダラを毎日食べると筋肉がつく?

スケソウダラを毎日食べると筋肉がつく?

論文情報

タイトル

Chronic Intake of a Meal Including Alaska Pollack Protein Increases Skeletal Muscle Mass and Strength in Healthy Older Women: A Double-Blind Randomized Controlled Trial

著者名

松久 宗秀、他

所属

徳島大学先端医科学研究所糖尿病治療研究センター

内容要約

目的

スケソウダラの速筋たんぱく質と乳清たんぱく質が骨格筋に与える影響について調べた研究

方法

対象
年齢:65歳以上
国籍:日本
性別:女性
人数:81名

二重盲検無作為化比較対象試験(RCT)

スケソウダラチームと乳清(ホエイ)チームで比較
スケソウダラチーム:スケソウダラの速筋たんぱく質4.5g/日
乳清チーム:乳清たんぱく質4.5g/日
を24週間毎朝お湯に溶かして摂取。

開始時・介入4・12・24週後に評価。

評価項目
・四肢の骨格筋量指数(skeletal muscle mass index;SMI)
・握力
・膝伸展力
・歩行速度
・椅子立ち上がりテスト
・健康関連QOLの評価(終了時のみ)
・栄養素摂取量(食物摂取頻度調査(food frequency questionnaire;FFQ)にて)
・身体活動量
・栄養状態(簡易栄養状態評価表(mini nutritional assessment-short form;MNA-SF))

結果・考察

四肢の骨格筋量指数(SMI)
・スケソウダラチームでは、開始時と比較して12・24週後の変化量が有意に高い。
・スケソウダラチームでは、乳清チームと比較して12・24週後の変化量が有意に高い。
・乳清チームでは、開始時と比較して12・24週後の変化に有意差はなし。

膝伸展力
・スケソウダラチームでは、開始時と比較して12・24週後の変化量が有意に高い。
・スケソウダラチームでは、乳清チームと比較して12・24週後の変化量が有意に高い。
・乳清チームでは、開始時と比較して12・24週後の変化に有意差はなし。

その他
・歩行速度、椅子立ち上がりテスト、健康関連QOLに有意差はなし。

スケソウダラの速筋たんぱく質を摂取することで高齢女性の骨格筋量と下肢の筋力が増加する可能性がある。

他の食品と同時に摂取した場合に同様の結果が得られるか、男性でも同様の結果が得られるかが気になるポイント

スケソウダラはちくわやかまぼこなどの練り製品や魚肉ソーセージに加工されているので、料理する手間も必要ないため、時間がない朝でも手軽に摂取できます。

加工品ではどうしても塩分が気になりますが、塩分を抑えた商品も販売されています。血圧が高めで塩分が気になる方はこちらを検討してもよいかもしれませんね。
こちらの「速筋タンパク ソーセージ減塩 MSC」であれば、今回の研究と同量のスケソウダラの速筋たんぱく質4.5gが摂取できます。

調べてみると、冷凍のミンチ状にされた商品もありました。
料理をされる方にとっては使いやすくて重宝しそうですね!

※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。

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