海洋深層水が筋肉機能の低下を抑制する?

海洋深層水が筋肉機能の低下を抑制する?

論文情報

タイトル

The Effects of Acute Deep Seawater Supplementation on Muscle Function after Triathlon

著者名

ヘスス・R・ウエルタス、他

所属

グラナダ大学 バイオメディカル研究センター

内容要約

目的

海洋深層水がトライアスロンの実際のレースに影響を及ぼすかを調べた研究。

方法

対象
トライアスロンの競技者
性別:男性
人数:10名

スイム800m、自転車90km、ラン10km。
レース開始の1時間前に朝食を摂取。
水分摂取はレース開始30分前、スイムから自転車への移行、自転車走行中、自転車からランへの移行の4回。
①海洋深層水チーム、②塩チーム、③水道水チームに分けて実施。

海洋深層水:ナトリウム:27.297(mg/L)・カリウム:0.465(mg/L)・マグネシウム:19.5(mg/L)・カルシウム: 1.377(mg/L)

結果・考察

レースタイム、レース前後の体重変化
・3チームにおいて有意差なし。

カウンタームーブメントジャンプ(CVJ)テスト(身体的パフォーマンステストの1種、その場で足の位置を変えずに上に向かって飛ぶ、垂直跳び)
・3チームにおいて有意差なし。

等尺性筋力(IMS)テスト
・海洋深層水チームでは、他の2チームと比較して有意に高値。

⇒筋肉機能の低下を防ぐにはナトリウム以外のミネラルも重要。
トライアスロン以外の持久系種目や複合型種目でも効果が期待できるか、参加者が10名と少ないため人数を増やしても同様の結果が出るのかが気になるポイント。

ミネラルバランスが論文とは異なりますが、日本で販売されている海洋深層水には以下のようなものがあります。

・DHC海洋深層水
[100mlあたり]エネルギー0kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物0g、ナトリウム5.10mg(食塩相当量0.01g)、カリウム0.21mg 、マグネシウム0.64mg、カルシウム0.21mg

・海の深層水『天海(あまみ)の水』硬度250
[100mlあたり]エネルギー0kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物0g、ナトリウム10.2mg(食塩相当量0.02g)、カリウム1.72mg、マグネシウム5.0mg、カルシウム1.78mg

※ブログ執筆者は研究者ではないので、細かい点で間違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いです。
じっくり論文の内容を確認したい方は各論文のタイトルからチェックしてみてください。

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